1972年1月、ひどい事故があった
俺は笑いをこらえれきれなかった
道に押し付けられた俺の耳
写真に写った病院の、壁の上のガラスのように
俺の額はもう甘くはない
あなたの燃えるような唇にふさわしい清らかなキスはもうない
俺は静かな海にうかんでいて、
沈みゆく船に「助け」られた
すべての人の奴隷になれたなら
もう落ちる場所はない
もしすべての人の奴隷になれたなら
もう落ちるべき場所はない
おまえは俺を、幹線道路で事故車を10台見るような目で見た
切り離された、いやらしい好奇心
そいつは俺たち通りすがりの帽子を7階にあるお前のバルコニーから見下ろしてくる
その高さから小さすぎる生き物たちを見逃して、ひそかな会話を続ける
そして迷い込んだ昆虫は、祝いの踊りとともに、俺にキリギリスの王にした
年月は過ぎ、頭に王冠を乗せたまま俺は大きくなった
たらふく食い、無関心で、心地よく麻痺し、そして快楽と富に没頭していた
(誰か俺に、今の自分のおそろしさを気づかせてくれ!)
問題が起きそうになるとすぐに踵を返して逃げ出す
(ああ俺は学ばない)
俺の人生は、始まって戻ることを忘れた時間から借りてきた砂糖なんだ
それは時間の問題だったんだ
もう見えるようになった
俺はいつもそう言っていた
俺は盲目になっていった
それは無常な時間のなすがまま
でも俺は聞いたことがある
どこかに、この使い物にならぬ目が治る方法があると