2011年4月17日日曜日

Beautiful / Eminem

(ここ最近人目を避けてきた)
(長い間独りでいすぎた)
(人には必ず独りになれる場所があるはずだ)
(俺を呼んでいるのか)
(俺を助けようとしてくれているのか)
(俺が君のその手をとろうとしているように)

俺にはもう力は残っていない
とてもこのスランプから抜け出られそうにない
一時抜け出たとしても
このゴミの山から抜け出なくてはいけない

俺は傷やあざをつくり、倒れこむ
そしてその時大切なことを思い出す
情熱に裏づけされた興奮で
もう一度マイクをひろい上げなくてはいけない

どのように、なぜ、いつだったろうか
今いる場所に甘んじはじめたのは
今はまた怒りがこみ上げてきた
だから俺はペンをとる

立ちあがり怒りをぶちまけようとする
自分はもうラップはやめたという事実を受け入れられない
自制もしない
新しいはけくちが必要だ

時に我慢するのがつらいものもある
だがこの場でただ苦しみにのたうち回るつもりはない
これからつらい仕事にとりかかることになる
その事実だけははっきりしている
険しい道のりが幕を開ける
俺はそこに足を踏み入れる

つかの間のことだ
だがお前は1000マイルは歩かなければならないだろう

俺の靴をはいてみろ
俺がどのように感じているか知りたいならば
お前と代わってやるから
靴を交換しよう
どんな感じか見てみよう
おまえの痛みを俺が受け
俺の苦しみをお前が背負う
お互いの頭の中に入って
その目から世界がどう見えるのか試してみようじゃないか

「お前は美しくない」なんて言わせるな
そんなことを言う奴らはいずれ消えていく
自分に正直でいればいい

ユーモアのセンスを失いかけているのかもしれない
すべてのものが薄暗い空気の中でぴんとはりつめている
思わず部屋の空気を確かめたくなるくらいだ
俺が部屋に入っていくと
すべての視線が俺に注がれたように感じる
俺は目を合わせないように目をそらす
求めてもいない会話の扉を開けたくはなかったから
これ以上注目を集めたくなんかない
俺はただお前のようになりたいだけ
部屋の中の人ごみに紛れ込み
そこらのトイレにでもこもっていたい

召使のように俺の後にくっついて
ケツをふいてくれるような奴なんていらないし
おもしろくもない俺のジョークにいちいちバカ笑いする奴もいらない
「なあマーシャル、お前はすげえおもしろい奴だ、コメディアンになれるぜ」
悲しいことに俺はコメディアンでしかない
ピエロの仮面の裏に涙を流す
さあみんな、座るんだ
俺のお話を聞いてくれ

どうやら靴をとりかえる必要なんてないようだ
そうしたら1000マイルも歩いてくれなくたっていい

俺の靴をはいてみろ
俺がどのように感じているか知りたいならば
お前と代わってやるから
靴を交換しよう
どんな感じか見てみよう
おまえの痛みを俺が受け
俺の苦しみをお前が背負う
お互いの頭の中に入って
その目から世界がどう見えるのか試してみようじゃないか

「お前は美しくない」なんて言わせるな
そんなことを言う奴らはいずれ消えていく
自分に正直でいればいい




誰に頼んでこんなつらい人生を授かったというわけでもない
人生のカードを自分で選び
助けなど期待せず、ただそれを裏返す

ただ何もせず怠けているか
この状況からどうにか立ち直るのか
二つに一つだ

俺は幼いころ、玄関にかばんを置いて
父親が戻ってくるのを祈ってるような子供じゃなかった
結局父親は一度として戻ってこなかった
俺はただ自分の周りになじもうとしていた
何回転校してもそうだった
「かっこいい奴」になりたかった
たとえそれがどんなに馬鹿なことでも

エドナおばさんはいつだってこういった
「やさしい顔をしていればいずれはそういう人になれるのよ」
その間俺はそういう風に話そうと心がけた
でも最後は凍った道路の「とまれ」の文字に顔を押し付けるはめになった
それが8歳のとき
そのときから友達にいい顔をしようとするのはやめた

俺はこれまでも自分の人生を語ってきた
いつも自分の視点からというわけではない
お前の座っている位置からでは
俺の人生も110%変わって見えるだろう

どうやらお互いの靴に履きかえて
少なくとも1マイルは歩かなくてはいけないようだ
お前の靴のサイズはいくつだ?
俺のは10(28cm)だ
お前の足に合うのかどうか
試してみようじゃないか


俺の靴をはいてみろ
俺がどのように感じているか知りたいならば
お前と代わってやるから
靴を交換しよう
どんな感じか見てみよう
おまえの痛みを俺が受け
俺の苦しみをお前が背負う
お互いの頭の中に入って
その目から世界がどう見えるのか試してみようじゃないか

「お前は美しくない」なんて言わせるな
そんなことを言う奴らはいずれ消えていく
自分に正直でいればいい



(いままでずっと人目を避けてきた)
(あまりにも長い間独りでいた)
(人には必ず自分に自信を持てる場所があるはずだ)
(俺を呼んでいるのか)
(俺に手をさしのべているのか)
(俺が君の手をとろうとしているように)


そうだ
俺の子供たちへ
強く生きるんだ
パパはすぐに帰ってくるから

世界中の人たちへ
神が与えたその靴が
あなたの足に合うならば
それをはいていけばいい
自分らしくいて
自分であることに自信を持てばいい
古くさい言葉にきこえたかもしれないが
決して誰にも
「お前は美しくない」
なんて言わせるな


0 件のコメント:

コメントを投稿